高齢者が中心だった「生活習慣病」が、若年層から更に児童にまで拡大し、今や我国の児童の５人に１人が「生活習慣病予備群」といった状況にあります。動脈硬化症や糖尿病は成人の代表的な生活習慣病ですが、その起源は小児期にあるとされています。「生活習慣病」は、原因が主に毎日の習慣にある点が最大の特徴ですが、子どもの時に身についた生活習慣は、大人になってから急に変えられるものではありません。親と子の双方が早い時期から健康を意識し、正しい知識を得てそれを習慣化してゆくことで、将来にわたる健康生活が無理なく実現できます。
一方、アレルギー性疾患も全ての年齢層で急増しています。特に食物アレルギーは、呼吸困難・血圧低下・意識障害などの「アナフィラキシー」と呼ばれる重篤な症状に至る場合があり、十分な注意が必要です。近年、食物アレルギーとアナフィラキシー発症の仕組みが少しずつ明らかにされ、幼児期からの適切な対策によってアレルギーの軽減・回避が可能であることが解ってきました。
本講では、子どもの生活習慣病とアレルギー症に関して、決して無理することなく予防するための、主に 「食」 について気をつけたい点について、最新の考え方をご紹介します。日頃からの疑問やご相談等も含めた堅苦しくない時間の中から、皆さんそれぞれに合った健康生活のための知識/方策をもち帰って頂ければと思っています。
もぐらの健康生活講座
子どものすこやかな成長のための「食」
～生活習慣病やアレルギーにならないために～
■日時：2024年7月13日(土) 13:00～14:30
■会場：【南葛西】心和ホール 会場の詳細はこちら
■参加費：500円（資料代含む）
■定員：20名
■講師：東京理科大学・名誉教授 深井 文雄 さん
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